地方では地元球団が人気
プロ野球の人気球団といえば、今も昔も最初に名前が挙がるのは巨人かもしれませんね。
「巨人・大鵬・卵焼き」の時代まで遡らなくてもせいぜい昭和の終わり頃までは、熱狂的阪神ファンのお膝元である関西はともかく、特に地方に行けば行くほど「野球といえば巨人」という風潮がが強かったように思えます。
しかし近年球団の地方移転が相次いだことから、その状況も様変わりしてきました。とりわけ人気球団の勢力図が変わったのは、新たに地元球団が生まれた東北・北海道でしょう。
かつてこれらの地域ではお約束どおりの巨人びいきが定番でしたが、今は東北なら楽天、北海道では日本ハムを応援する人が多く見られます。
その他にも千葉移転でファンを拡大したロッテや、今や上昇軍団と化した福岡のソフトバンクなど、かつては「実力のパ」、つまり人気は今一つという評価だったパ・リーグの各球団が、本拠地移転を契機として地元球団として愛されるようになりました。
地元の支持が根付けば根付くほど、末永い応援、ひいては安定した経営に繋がるのですから、各球団の地方移転は概ね正解だったといえるでしょうね。